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エイズ(HIV)ノイローゼについて

エイズノイローゼについて

エイズノイローゼとはエイズに対する不安から起こる神経症、不安障害です。
パターンはいくつかあり、

A - 感染リスクのある不安行為をして精神的不安状態に陥った

B - HIV検査が陰性であったにもかかわらず心配で何度も検査に行ってしまう

C - 感染リスクのない行為でも感染するかもしれないと思い込んでしまう

などのノイローゼが多いと考えられます。

Aの場合の対処法は保健所などにHIV検査に行くことです。検査結果を聞き、陰性であることが証明されれば自然と不安もなくなることかと思います。ただしHIVにはウィンドウピリオドという検査をしてもウイルスの感染がわからない時期がありますので、しかるべき時期に検査を受けましょう。

Bのケースはかなり深刻です。HIVウイルスに感染していないのに感染しているのではと思い込んでしまうため、検査が対処法にはなりません。またストレスが長期間持続するため、ストレスにより体調を悪くしてしまい、体調不安からさらなる精神不安に陥るという悪循環が起こる危険性もあります。
心気神経症(ヒポコンドリー) という病気だと思われます。心気神経症とは がんノイローゼ などに代表される神経症で、健康に対する不安から体調を崩してしまう精神的な病気です。何度もHIV検査に行ってしまうのは強迫性障害(強迫神経症)の症状かもしれません。検査を受けたにもかかわらず不安が拭い去れない場合は精神科や神経科でカウンセリングを受けることをおすすめします。

Cの症状はさらに深刻です。普通ではHIVが感染することがない行為で感染すると思い込んでしまうのですから、日常生活に支障をきたす場合が多いです。銭湯や温泉、洋式トイレなど普段人が共用して使用する施設などでは常に不安にさらされます。理髪店、散髪屋、美容院なども同様で、特に顔を剃るためにカミソリを使用する場合は耐えられないくらいの不安かと思われます。外食することが不安になる恐れもありますし、症状が進めば外出すること自体が難しくなる恐れもあります。早期に精神科や神経科を受診され、医師によるカウンセリングを受けるべきだと思います。

自分もどちらかというと強迫神経症の気があり、軽い不完全恐怖(不完全強迫)の強迫観念に悩んでいます。わかりやすくいえば完璧症の度が過ぎた症状です。ですが、HIVやAIDSに関しては知識を持っているため、検査を受けた後に不安になることは一切ありませんでした。知識さえ持っていればエイズノイローゼもある程度は防げると思ってはいます。しかし、医学の進歩によって数十年の生存が可能になったとはいえ、AIDSやHIVには 死 というイメージが未だにつきまとっているため、エイズノイローゼを完全に防ぐのは不可能だとも思います。

死というプレッシャーは恐ろしいほどの恐怖ですから・・・・。

いつまでも不安な精神状態が続くと非常にストレスがたまり、それで体調を悪くしてしまいます。
ですので、検査を受けたにもかかわらず不安だという方はすぐにでも病院に行きましょう。
医師によるカウンセリングを受ければ精神状態も少しは落ち着くかと思います。
体調を悪くしないためにも早期に治療を受けていただきたいです。

HIVの感染を防ぐには

AIDS予防にはコンドームの着用が効果的です

HIV感染を予防する方法を紹介します。

コンドームを正しく着用する
不特定多数の相手と性交渉を行わない
・女性器を口で愛撫する行為(クンニリングス)を行わない

以上です。

「えっ、それだけ?!」 と思われる方もいらっしゃると思いますがそれだけです。
HIVは通常の日常生活では感染しません。性行為で感染するものなのです。
不特定多数の相手と何度も性交渉を行えば当然確率は増えます。
またコンドームを正しく着用しなければ確率は飛躍的に高くなります。
コンドームを着用しなければリスクが20倍になるとの研究結果も発表されています。

コンドームを正しく着用すること、これが一番重要です。正しく着用するとは破損や行為途中で外れることがないのが前提で、もし破損したり途中で外れたりしたらその時間が長ければ長いほどリスクは増えることになります。またフェラチオや素股行為時でも着用することを意味します。コンドーム自体に目に見えないような小さな穴が開いているなどの欠陥がある場合もあり、100%予防できるとは言い切れません。しかしコンドームを着用しているのとしていないのとでは感染確率が大きく違います。コンドーム無しでの1回のSEXにおけるリスクは0,1%~1%(STD感染時は数倍)と言われています。コンドームを使用すればそのリスクを更に20分の1に下げることができるという研究結果が発表されているのです。ウイルスは血液、精液、膣分泌液に多く含まれているため、それらのリスク要因から粘膜を守るコンドームはAIDS予防には必要不可欠なのです。

不特定多数の相手と性交渉するケースは様々です。
風俗、出会い系サイトなどの他にも近年の性の乱れでいろいろなところに可能性は潜んでいます。
確かにコンドームを正しく着用し、クンニリングスを行わなければHIVの感染はほぼ防げます。ただしクラミジア、淋病、尖圭コンジローマ、梅毒などの性感染症(STD)のリスクは捨て切れません。STD患者の場合リスクが数倍になるとも数十倍になるとも言われているため、やはり不特定多数の相手との性交渉は危険な行為なのです。

女性器を口で愛撫する行為での感染率は極めて低いとされています。ただし医学的に可能性が無いとは言い切れません。コンドームが意味を成さないため個別に記載させていただきました。

HIV検査の種類

HIV検査には感染がわからない期間(ウインドウピリオド)がある

HIV感染初期には血液検査をしたとしても結果が陰性となる期間があり、ウインドウ期間、ウインドウピリオド、空白期間などと呼ばれています。この期間が比較的長いことがAIDS拡大のひとつの要因にもなっています。ウインドウピリオドの長さと共に、HIV検査の種類を紹介したいと思います。

NAT検査(ウイルス核酸増幅検査) PCR法 TMA NASBA LCR
NAT検査はHIVのDNAを数万倍以上に増幅して、HIV遺伝子そのものの有無を確認する検査です。感度が高くウインドウピリオドを通常より2週間ほど短縮できるため、現在では赤十字での献血の際のHIV検査にも用いられています(献血での結果は本人には基本的に通知されません)。不安な行為から2週間(14日)で正確な結果が出るといわれているので、少しでも早く結果が知りたいという方に受けていただきたい検査です。ただ料金がやや高額(5000円~1万円前後)で、HIV2型の場合感染がわかりません(2型の日本人患者は1人だけですが)。医師によっては2週間という短期間での信頼性を疑問視している方もいらっしゃいます。採血から結果がわかるまで1週間ほどかかるのも結構な精神的プレッシャーです。

第四世代抗原抗体検査
HIVウイルスに対する抗体を検出する検査法です。従来の検査法と比べてp24という抗原も検出するためウインドウピリオドを1週間短縮でき、22日~1ヶ月で正しい結果がわかるようになりました。病院や大都市圏の保健所で受けることができ、信頼性も高いといわれているため今後の主流になるのではと考えられています。採血から結果がわかるまで数日かかります。

HIV抗体検査(即日30分検査)
HIV抗体迅速診断キットを使用してスクリーニング検査を行い、当日に結果がわかる検査法で、全国の保健所で匿名、無料で受けることが出来ます。本来なら陰性であるはずなのに誤って陽性の結果が出る(偽陽性)ほど鋭敏な検査で、陰性と結果が確定すれば100%陰性です。陽性の場合は後日確認検査が実施されます。お医者さんにお聞きした話では1000人中10人前後陽性の結果が出て、そのうちの半数が偽陽性だそうです。ウインドウピリオドが非常に長く3ヶ月(12週間)といわれているため、感染不安行為からそれだけの長い期間精神的に耐えられるかが問題です。
ちなみに管理人が受けたのはこの検査です。

HIVウイルスの感染経路

HIVウイルスは普通の日常生活では感染しません

HIVウイルスは非常に感染力の弱い病原体です。
よく言われているようにフレンチキスや握手、抱擁などでの危険性はありません。
くしゃみなどでもうつりませんし、蚊に刺されても大丈夫です。
また、

・歯医者
・理髪店、散髪屋、美容院
・海、プール、お風呂、銭湯、スパ

などで感染するということも基本的にありえません。
歯医者など病院では器具の消毒が義務付けられています。
確かに散髪時の顔そりで大量に出血した場合確率は0%とはいえません。しかし昔はともかく現在ではカミソリを消毒するように行政指導が入っているということなので安心です。 ちなみにウイルスは水で洗い流せるそうです。不安な方はカミソリを目の前で洗ってもらうといいかもしれません。洗い流せるんですから海やプールで感染することもありえません。そのうえウイルスは熱に弱いのでお風呂や銭湯などではなおさら安全です。空気中では生きられないほどHIVは弱いものなのです。

HIVウイルスの最も身近な感染経路は性行為です。
ウイルスは 血液 精液 膣分泌液 母乳 などに多く含まれているからです。
性行為にもいろいろありますが、得に肛門性交(アナルセックス)でのリスクが高くなっています。
理由は直腸粘膜が薄いため、セックスにより傷がつきやすく出血しやすいためと言われています。
通常のSEXでもリスクはあります。特に女性が生理中の場合のリスクは非常に高くなっています。
口腔性交(オーラルセックス、フェラチオ、クンニリングス)でのリスクは非常に低く、日本での事例はありません。しかし、歯磨きや抜歯などで口腔内に出血があった場合はリスクが高まります。

性行為の他には 血液感染 母子感染 などがあります。
血液感染は傷からの感染、麻薬などでの注射の打ち回しや針刺し事故、輸血などで起こります。
昔は輸血や血液製剤から感染するという痛ましい事故がありました。現在はNAT検査の導入などで検査体制が厳しくなったため輸血でのリスクはほとんどなくなりました。母子感染は出産時や母乳で親から子供に感染する事例で、特に外国では深刻な問題になっています。医学の進歩で出産時や胎内での感染を防ぐことも可能になってきましたが、確実に防げるとは言えないのが現状です。

AIDS(エイズ)とHIV

AIDS(Acquired Immune Deficiency Syndrome)後天性免疫不全症候群
HIV(Human Immunodeficiency Virus) : ヒト免疫不全ウイルス

AIDS(エイズ)とはHIVウイルスが体内に入ることにより正常な免疫細胞が破壊されて後天的に免疫不全を起こす病気です。免疫低下により通常では感染しないような病原体に感染してしまう(日和見感染症)や、HIV感染細胞により脳神経が侵される(エイズ脳症)などの症状が出て死に至ります。潜伏期間が非常に長いのが特徴で、長ければ10年以上も症状が出ない場合もあります。初期症状は風邪ににた症状が出る場合もありますが無い場合のほうが多く、体重が急激に減った、リンパ節が腫れたなどの症状、ニューモシスチス肺炎(旧名カリニ肺炎)やカポジ肉腫などの症状を発症してから気が付くといういわゆるいきなりエイズのケースも若年層を中心に増えてきています。

医学の進歩によりHAART療法(カクテル療法)という複数の薬剤を組み合わせて服用する治療でAIDSの発症を抑えることが出来るようになってきました。正しく薬を服用し続ければ長期間の生存が可能で、糖尿病などと同じく慢性疾患と捉えられることもあるようです。しかしHIVウイルスを体内から除去する方法は現代の医学では存在せず、また薬剤に耐性を持つ新種の突然変異ウイルスが出現することもあります。薬の副作用や高価な薬代のこともあり治療には強い意志が必要です。

男性の同性愛者の患者の割合が非常に多いため、一般的に同性愛者の病気として考えられてきた歴史がありますが、現在では男女間の性行為でもリスクがあることが広く認知されてきました。しかし差別と偏見は未だに根強く残っています。

このブログではAIDSやHIVに関する知識、管理人が実際にHIV検査に行った体験談や新薬の情報、患者数の変遷なども紹介していきたいと考えています。

先進7ヶ国のうち日本だけがHIVキャリア、AIDS患者の数が増加しているというのが現状です。
エイズの連鎖を食い止めるためにも、ぜひ正しい知識を持っていただきたいと思います。