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HIV検査体験談 保健所到着から問診まで

HIV検査体験談

管理人が実際に保健所に行き、HIV検査を受けた実体験をお話します。
体験談と言うと興味本位で気軽に行ったような感じに思われる方もおられるかと思いますが、まったくそういうことはありません。正直不安でいっぱいでした。

2008年4月下旬に思い立って保健所にHIV検査を受けに行きました。
場所は以前から調べていた隣の市の保健所に。
それほど派手な性生活を送っていたというわけではないのですが、健康に対する不安から。
その年の冬には右手の薬指と小指が曲がらないくらい腫れるという症状に見舞われました。
原因を知りたくて皮膚病などの症状を調べているうちにAIDS関連のホームページやブログに。
そしてどんどん不安になってきたからです。調べれば調べるほど不安に。

開始時刻は13:00からだったので15分ほど前に行けばいいかなと思い12:45分に保健所に到着。
最寄り駅からは歩いて15分程度。比較的街から外れた場所です。
中に入ると保健所は電気が消されていてかなり暗く驚きました。
どうやらエコロジーを考えてお昼の時間の電力を節電されているようです。
雰囲気的には病院に近いので、暗いと結構不安になります。女性だと怖いかもしれません。
しかもその段階での希望者は自分1人で、正直場所を間違えたのかと思いました。
受付も時間前で閉まっていたので困って立ち尽くしていると、職員の女性の声をかけられ、血液検査を受けに来た旨をお話したら受付用の番号札を渡され、「少し座ってお待ちください。」と言われたので、受付開始まで待つことに。するとすぐに別の職員の方が来て受付が始まりました。

受付時には職員の方は口に出しません。紙に書かれた文字を指差して、
「この検査を受けに来られたのですか?。」
のような感じで決定します。他にはクラミジア、梅毒、肝炎などの検査もありました。
その後しばらく待つように言われ、1人目ですので程なくして個室に呼ばれました。

個室ではまた別の職員の女性と2人だけで問診が始まります。
指定の問診表には、
・名前(偽名、数字でも可)
・日付
・なぜ感染不安に陥ったのか(例 : 性行為により 注射針の打ち回しにより など)
・体調はどうか(例 : リンパ節が腫れている、体重が急に減った など)
といった項目があり、問診表を書き終えるとエイズ関連の冊子をいただきました。
そして採血までの時間しばらく待つことに。

個室を出ると数人の方が。女性が多く、どうやらC型肝炎の検査を受けられる方が多い模様。
それでも決して混雑しているという風ではありませんでした。
女性の職員にお伺いしたところどうやら日によってかなり希望者の人数が違うようです。

1人目だったのでほとんど待つことなく採血に呼ばれます。


採血からのお話は次の

HIV検査体験談 採血から結果告知まで

でお話しています。ここまで読んでいただきありがとうございました。

HIVの感染を防ぐには

AIDS予防にはコンドームの着用が効果的です

HIV感染を予防する方法を紹介します。

コンドームを正しく着用する
不特定多数の相手と性交渉を行わない
・女性器を口で愛撫する行為(クンニリングス)を行わない

以上です。

「えっ、それだけ?!」 と思われる方もいらっしゃると思いますがそれだけです。
HIVは通常の日常生活では感染しません。性行為で感染するものなのです。
不特定多数の相手と何度も性交渉を行えば当然確率は増えます。
またコンドームを正しく着用しなければ確率は飛躍的に高くなります。
コンドームを着用しなければリスクが20倍になるとの研究結果も発表されています。

コンドームを正しく着用すること、これが一番重要です。正しく着用するとは破損や行為途中で外れることがないのが前提で、もし破損したり途中で外れたりしたらその時間が長ければ長いほどリスクは増えることになります。またフェラチオや素股行為時でも着用することを意味します。コンドーム自体に目に見えないような小さな穴が開いているなどの欠陥がある場合もあり、100%予防できるとは言い切れません。しかしコンドームを着用しているのとしていないのとでは感染確率が大きく違います。コンドーム無しでの1回のSEXにおけるリスクは0,1%~1%(STD感染時は数倍)と言われています。コンドームを使用すればそのリスクを更に20分の1に下げることができるという研究結果が発表されているのです。ウイルスは血液、精液、膣分泌液に多く含まれているため、それらのリスク要因から粘膜を守るコンドームはAIDS予防には必要不可欠なのです。

不特定多数の相手と性交渉するケースは様々です。
風俗、出会い系サイトなどの他にも近年の性の乱れでいろいろなところに可能性は潜んでいます。
確かにコンドームを正しく着用し、クンニリングスを行わなければHIVの感染はほぼ防げます。ただしクラミジア、淋病、尖圭コンジローマ、梅毒などの性感染症(STD)のリスクは捨て切れません。STD患者の場合リスクが数倍になるとも数十倍になるとも言われているため、やはり不特定多数の相手との性交渉は危険な行為なのです。

女性器を口で愛撫する行為での感染率は極めて低いとされています。ただし医学的に可能性が無いとは言い切れません。コンドームが意味を成さないため個別に記載させていただきました。

HIV検査の種類

HIV検査には感染がわからない期間(ウインドウピリオド)がある

HIV感染初期には血液検査をしたとしても結果が陰性となる期間があり、ウインドウ期間、ウインドウピリオド、空白期間などと呼ばれています。この期間が比較的長いことがAIDS拡大のひとつの要因にもなっています。ウインドウピリオドの長さと共に、HIV検査の種類を紹介したいと思います。

NAT検査(ウイルス核酸増幅検査) PCR法 TMA NASBA LCR
NAT検査はHIVのDNAを数万倍以上に増幅して、HIV遺伝子そのものの有無を確認する検査です。感度が高くウインドウピリオドを通常より2週間ほど短縮できるため、現在では赤十字での献血の際のHIV検査にも用いられています(献血での結果は本人には基本的に通知されません)。不安な行為から2週間(14日)で正確な結果が出るといわれているので、少しでも早く結果が知りたいという方に受けていただきたい検査です。ただ料金がやや高額(5000円~1万円前後)で、HIV2型の場合感染がわかりません(2型の日本人患者は1人だけですが)。医師によっては2週間という短期間での信頼性を疑問視している方もいらっしゃいます。採血から結果がわかるまで1週間ほどかかるのも結構な精神的プレッシャーです。

第四世代抗原抗体検査
HIVウイルスに対する抗体を検出する検査法です。従来の検査法と比べてp24という抗原も検出するためウインドウピリオドを1週間短縮でき、22日~1ヶ月で正しい結果がわかるようになりました。病院や大都市圏の保健所で受けることができ、信頼性も高いといわれているため今後の主流になるのではと考えられています。採血から結果がわかるまで数日かかります。

HIV抗体検査(即日30分検査)
HIV抗体迅速診断キットを使用してスクリーニング検査を行い、当日に結果がわかる検査法で、全国の保健所で匿名、無料で受けることが出来ます。本来なら陰性であるはずなのに誤って陽性の結果が出る(偽陽性)ほど鋭敏な検査で、陰性と結果が確定すれば100%陰性です。陽性の場合は後日確認検査が実施されます。お医者さんにお聞きした話では1000人中10人前後陽性の結果が出て、そのうちの半数が偽陽性だそうです。ウインドウピリオドが非常に長く3ヶ月(12週間)といわれているため、感染不安行為からそれだけの長い期間精神的に耐えられるかが問題です。
ちなみに管理人が受けたのはこの検査です。